私はひきとめない
どんなときでも
朝の日差しは暖かくやわらかい
「いつまでも若く」
いつも呪文のように
私を縛り付ける言葉
この言葉に
足をすくわれ
つまずき裏切られ
そして救われた
言葉が私を必要としたとき
私は忙しさにかまけて
あふれる言葉を助けようとはしなかった
ある夜 言葉を必要とした私に
言葉は私の耳元でささやいた
君が生きて行く限り
すべては君を通して過ぎ去る
今は人が差し出す優しい手に
私は助けを求める資格はない
もしあるとしても私は
ノアの箱舟には乗らないだろう
たとえそれが幸せを約束しても
私は残された人々の側にいるだろう
自分の命を省みず
命を救おうとする人がいる
人の悲しみに自分のことのように
涙する人がいる
この世界にあるルールや法則を変えようとは思わない
ただこの世界のせいにして
私を変えようとも思わない
私の未来は私なのだから
人間の未来は人間なんだから
2000.1.7