| 洋画家の丸木俊さんが1月13日87歳でお亡くなりになったことを知りました。ご主人の(故人)丸木位里さんと共同製作した連作≪原爆の図≫の15部からなる大作では、国際平和文化賞金賞を受賞しており、埼玉県東松山市の丸木美術館に≪南京大虐殺の図≫≪アウシュビッツの図≫と共に展示されている事は、多くの方がご存知のことと思います。 ご夫婦は芸術を通して、一貫した反戦を訴え続けて、一連の図を製作しましたが、広島、長崎についで、地上戦で多くの犠牲者を出した、沖縄戦も是非お描きになりたいとの願いから、お二人の作品には≪沖縄戦の図≫というものが有ります。この作品は現在、沖縄県宜野湾市の[佐喜真美術館]が所有し、常時展示しておりますので、沖縄へ観光に行った際には、皆さんも訪ねてみてください。 http://www.imicom.or.jp/~knaka/sakima/sakima.htm さて、この≪沖縄戦の図≫ですが、これを1982年にご夫婦は沖縄で半年間ほどかけて製作したのですが、この作品は、当時空家になっておりました、私の実家(沖縄那覇市首里金城町の石畳近く)をご夫婦に開放し、お二人はここに滞在し、我が家の庭に大きな製作用画紙を広げて、この大作≪沖縄戦の図≫をご夫婦は製作したのです。激戦地の首里で製作することも、お二人にとって意味の有ったことと思います。 ピッタリと息の合った白髪のお二人の芸術家が、若者にも負けない情熱を持って、同じ芸術を通して一体となって、平和を追求する姿は、神々しい光景でもありました。我が家と庭が、この大作の製作に関わったことは、今となっては記念すべき事となりました。丸木俊さんのご冥福をお祈りし、この作品は私の実家の庭で仕上がった、裏話をお伝えしておきます。 |