ペット事情  2000.3.15
 訪日のおりに、東京都内の公園を、お花見がてら散歩する機会がありました。日本ならではの、桜の花は素晴らしかったのですが、公園の野良猫の多いのに驚きました。大半の野良猫は互いの喧嘩から怪我を負い、また皮膚病を患っているのも多く、湿度の高い日本では、その不衛生なのが気になったものです。愛猫家が餌の差し入れをしている痕跡があり、その情け心が余計に、猫族の集団を大きくしているようでした。

 アメリカでは動物管理法は、各市で規制条例が異なりますが、ロスアンジェルス市議会では、このほど全米で最も厳しい、ペット規制条例案を承認しました。条例案によると、去勢されていない犬の場合は、現行の登録料30ドルが、100ドルに値上げされます。また、全ての猫は屋内で飼う決まりになっており、猫を野外で飼った場合には、罰金500ドルが科せられます。また、すでに土地使用条例では、ペットの商業的な目的の交配(ブリーダー)は、住宅用地では、禁止されております。またブリーダーは100ドルを市に収めなければならないとの条例ができ、ブリーダーは年間に、2回以上ペットに子供を産ませてはいけないことも、法制化されました。

 ロングビーチ市では、30分以上、同じ犬の鳴き声が耐えられないとの訴えを受け、24時間以内に二度同じ犬の訴えを受けた場合には、動物規制保護局が、その訴えを現場検証し認めたなら、飼い主には750ドルの罰金が科せられます。カリフォルニア州条例では、住宅用地での犬の飼育数は、二匹までとなっており、動物規制保護局の係官が、抜き打ちで各住宅を訪問し、近所隣りは犬を何匹飼っているかと、聞き込みに来る事もしばしばです。

 動物規制保護局では、広報活動を通じて、ペット公害の問題で、飼い主を罰していく方向ではなく、責任感を持ってもらえる指導に、重点を置きたいといっております。アメリカでは動物愛護団体の組織も大きく、無料去勢手術なども、活発に行なわれております。

 また、アメリカの小学校などでは、動物の法規制の重要性を、随分時間を取って教えております。野犬や野良猫がどのような、人間社会に関係する病気の媒体役になるかの学習などを行なっています。また野外のリス、ウサギなどには、人間には危険な病気につながる可能性の有る、病気を持っているなどを、学年を通じてしっかり学びます。特にアメリカでは、野生動物が狂犬病を持っているのが普通とされている為に、野生動物には触れてはいけないことを、児童生徒は厳しく教育されます。

 日本の昨今の修学旅行は、アメリカへも足を延ばすようになり、グランドキャニオンやヨセミテなど、アメリカの国立公園のへも生徒が来ています。日本の修学旅行の生徒が、可愛さからか、平気でリスなどの野生動物に触れたり、餌を与えたりしている、姿を見かけますが、日本の先生方にも、アメリカの野生動物の危険認識がない為に、アメリカへ来るにあたり、生徒への野生動物への接触の禁止通達教育が、行き渡っていないようで、ハラハラさせられます。日本には狂犬病は無いとされているためか、野生動物に触れる危険性を、あまり学校や公共機関では、教えていない様です。海外旅行への常識として、アメリカでの野生動物に対しての接し方を、教師側も渡航前に、認識していて欲しいと思います。
 
 アメリカの野良猫野良犬の衛生的危険度は、他の野生動物と同じ危険性を含んでいる為、各市の動物規制条例が厳しくなる理由でもあります
                       

 


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