ネットワークモラル 1998.2.21
 インターネットと深く関わっていらっしゃる皆さんに、今日はインターネット上での行為が有罪となって、10年の実刑判決をうけた話題について、ふれたいと思います。

 国立大学格のバークレー校やUCLA校と同格の、UCI(ユ二バスティー カリフォルニア アーバイン校)は自然科学の教授陣がノーベル賞を受賞するほど有名ですが、地味な大学で将来は医者、薬剤師などの分野を目指す学生が多い大学です。

 自然科学の方にどうしても多く進学するアジア系(東洋系)の子弟の傾向から、この大学の学生は圧倒的にアジア系が多いキャンパスでもあります。この大学のヒスパニック系(メキシコやラテンアメリカ系の総称)の1人の学生が成績不振で退学させられての腹いせから、数十人のアジア系の学生に差別的誹謗、中傷の発言のEメールを送りつけた事件に対し、憲法1条の言論の自自をもってしても、犯罪に確当するとの事で、10年の実刑を受けました。

 カリフォルニアでは、このようなEメール上での行為で、実刑判決を受けるのは初めての様です。キーボードを打てば、自分の意思や思想や批判が安易に表せる機械ですからなおのこと、人間の倫理や常識から逸脱することの無い様に、心がけるべきだと、ますます考えさせられ事件です。

 メール上で、感情の赴くままに単眼視的に相手の意見を否定したり、ひとりよがりな判断で相手を傷つけたりすることは、生身の人間同志が顔を突き合わせることなく、コンピュータという無機質な機械を経由するからこそ、簡単に相手を攻撃する行為ができことも、メールの落とし穴があるように思います。
それゆえに、インターネットを利用する人々に課せられることは、特に個人の思想、意見、作品の批判行為には、時間をかけた綿密な裏図け調査と、節度ある良識と、慎重な言葉をもって、キーボードを打つ事こそ、メール上のマナーと思いますがいかがでしょうか。

 インターネットが普及するにつれて、これからはこの様な事件は、どこにでも起こりうる行為でしょうから、インターネット犯罪の判例として注目すべきかと思われます。


 


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