| 日本では児童の中で、多動、注意散漫、衝動性の著しい行動をとる、LDやADHAの存在が「学級崩壊」の一因に、つながっているのではとの、見方が出ているようですので、アメリカにおけるADD/ADHDについて記したいと思います。 注意欠陥多動性障害児は、しばしば反社会的行動や特殊な学習障害などを伴う、一群の症候群と言われております。躾には厳しいアメリカ社会では、長い間、教育界、児童心理療法に携わる人の間でも、両親の躾などの教育の失敗や、わがままな育児が原因とされてきました。アメリカではこの30年間、この落ち着きのない子供について研究がなされ、現在では何らかの脳器質的障害によって、もたらされた行動障害ということが明らかになり、精神疾患として扱われるようになりました。 最近、ADHAが注目を集めている理由に、その発生頻度が、アメリカの全児童生徒の、およそ3-9%にこの障害が認められていることです。五年前にくらべて、その数は年々倍増し、特に男児に発症することが圧倒的に多く、男女比率は4対1となっています。 以前はもっぱら「hyperactive」(多動や落ち着きのなさ)などの運動能力面の問題として扱われていたが、現在では注意障害や衝動コントロール障害であると変化し、親や教師など、周りが多動児に理解を示すようになり、特別なプログラムが組み込まれています。 このADDやADHAの診断には際しては、まず医師の診断を受け、健康上何ら問題がなく、精神的にも問題もなく、そして児童虐待などの経過がないかを確認することも重要です。一般クラスの中での指導に困難を感じる子供は、彼らに合った学習方法を行う、特殊教育プログラムがあり、それをリソースプログラムと呼んでおります。リソースプログラムは幼稚園から高校までの公立学校に有ります。問題を感じた時点で、教師、スクールサイコロジスト(心理学者)スクールナースなど、複数の関係者が評定を行い、学習障害(Learning Disability)が有ると判定されると、親との懇談により参加の是非が決定されます。 ADD(AttentionDefisitDisordr)などは、視覚、聴覚、知能には異常はないものの、読書過程、聴覚過程、思考過程が困難を意味します。リソースプログラムに参加する生徒たちは、通常のクラスに籍を置き、休み時間や放課後、あるいは授業時間に、解からないことを特別に助けてもらい、個別指導を受けながら、自分に合った学習方法を探して行きます。このリソースプログラムにはさまざまな工夫が成され、生徒は授業の補習をして貰いながら、学んでゆきます。アメリカでは「学習障害」と言うレッテルを恐れず、これお特権として、自分に合ったプログラムを受けているのもアメリカ的です。 また、これらをサポートする団体も活発で、より多くの情報を得るために、障害児を持つ親も積極的に会に参加しています。日本だと「育て方が悪い」とややもすると言われて、片付けられてしまいがちですが、アメリカ社会はこの辺は、いたってオープンなのがいいです。注意欠陥多動性障害と診断され、特殊学級に通うことが、ある種にのレッテルを貼られたと、おびえる日本人には理解できないことでしょうが、アメリカの親は、逆にレッテルを貼られることで、サポートを受けて、先に進みやすくなると、ポジティブにわが子のためにどうしたらいいかと、外面を気にせず、本筋を貫く姿勢は、学びたいものです。 1年生の弊社社員の子供が、退社前に訪ねてきたので、私の机に有るキャンデーをあげようとしましたら、彼いわく、わが子はADHDだから、糖分制限しているから、あげないで欲しいと言われました。糖分を供給すると、エネルギーが出て、多動性障害が重くなるという、この辺の因果関係も有るようです。それにしても、年々この症候を呈する児童生徒が、アメリカでも多くなっているという報告は気になります。 |